更年期の症状に対し、生活習慣の改善などによって自分で対処できる症状であれば、医師の診察を受ける必要はありません。しかし、日常生活に支障をきたし、人間関係にも悪影響を及ぼすようであれば、クリニックに予約を入れて、治療法について相談しましょう。そして、その予約した時間を大切にしてください。無数の選択肢を検討するために割ける時間が少なすぎるかも知れません。決められた予約時間を最大限に活用するために、できるだけ多くの情報と具体的な質問を準備して臨みましょう。
クリニックに更年期障害の専門家がいるかどうか尋ねる
女性の健康や更年期に特別な関心を持つ医師がいる病院もあるので、受付で更年期のこと全般に関し、どの先生に相談するのが一番適切か尋ねてみましょう。
自分の症状をリストアップする
症状について簡単なチェックリストを作成し、その症状がどのように感じられるか、またその症状が何か特別なことが引き金となって現れるかどうかについても詳しく書いてください。これまでに試した治療法があれば、従来の治療法あるいは補完的な治療法などどのようなものでも、その効果があったかどうかについてお話しください。
恥ずかしいことなどありません
主治医は、あなたとまったく同じ、あるいは似たような悩みを持つ多くの女性を見てきたはずです。ほてりや膣の乾燥など、どんなにデリケートな話題であっても、先生はそのようなことで動揺することはありません。あなたの気持ちが楽になるのであれば、サポートをしてくれる人と一緒に行きましょう。これはその場で自分の症状に混乱したり、圧倒されたりする場合に特に役に立ちます。与えられた情報を吸収して記憶したり、あなたに代わって役立つ質問をしてもらうなど、第二の耳の役割をしてもらうと良いでしょう。
治療法の情報収集
ネット上には膨大な量の役立つアドバイスやさまざまなディスカッション・フォーラムがあり、症状や治療の選択肢について専門家や他の女性と情報交換することができます。矛盾した間違った情報もたくさんあるので、信頼できるサイトや情報源を探すようにしましょう。どのような治療法があるのか、どの治療法が自分にとって最も適切なのか、ある程度理解した上で受診に臨むことができれば、より自分をコントロールできるようになります。
例えば、ある女性が涙もろく気分が落ち込むと訴えて受診し、ホルモン補充療法(HRT)や別の治療コースである認知行動療法(CBT)、あるいはその2つの組み合わせの方がより適切かもしれないのに、抗うつ剤を処方される場合があります。同様に、HRTは多くの女性にとって最も効果的な治療法かもしれませんが、すべての人がHRTを受けられるわけでも、受けたいわけでもありません。あるいは、従来の治療と補完的な治療を組み合わせるのが答えかもしれません。世の中にあるものの長所と短所に目を向け、自分で調べ、他の人と(オンラインや直接会って)話し合い、主治医の助けを借りながら何が自分に合っているかを決めましょう。
更年期のサポートやアドバイスについては、更年期ガイドをご覧ください。